親野智可等氏のメルマガ『親力で決まる子供の将来』を
拝読している。
本にもなっていて、なるほどと思わされれることがある。
新しい本が出ていて、それも買う予定ではあるのだが、
メルマガの中で、面白い表現があった。
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「子どもの人生は子どものもの」の11回目
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ずっと親の言う通りにやってきて、30歳くらいになって、ふと振り返ります。
あのときあれをやりたかったな、あっちに進みたかったな・・・
でも、できなかった。
それは、親がこうしろと言ったからだった。
それは、もちろん親の愛情によるものだった。
それは、分かっている。
でも・・・
そして、このようにずっと親の押しつけのもとで成長してくると、
もう1つ深刻な問題を抱えることになります。
それは、自分の人生を自分で切り開くことができなくなるというこ
とです。
自分はいったい何をしたいのか分からない・・・
自分はどういう生き方をすればいいのか分からない・・・
これをしたいというものが特にない・・・
ただ漠然と毎日を送っている・・・
引きこもりや
ニートが増えている原因の1つが、この辺りにあるの
ではないでしょうか?
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以上『
親野智可等氏のメルマガ『親力で決まる子供の将来』より
これを読んで、思い当たる節がある。
自分にもそういうところがある。
そして、生徒にもある。
生徒に「うちの人は、「なんで勉強しなければならない」と
言ってるの?」と聞くと、
ほとんど「いい学校にいけば、いい人生がおくれる」という言葉が返ってくるようだ。
でも、「いい人生」ってなに?っていうことには
答えている親は少ない。
というか、親でも分かってないのかもしれない。
とにかく「自分の人生より、いい人生」なのかもしれない。
それが、親の愛といえば愛なのだが。
実は、ドイツでは、この「なぜ勉強しなければならないか」ということ、
学校に入る最初に授業をするそうである。
だから、生徒たちは、「なぜ」ということが分かっている。
日本で高度経済成長の時の、「とりあえず勉強主義」は、
ようは、「この経済成長をさせるには人材がいる」ということ
だったと思うし、それ自体が間違っているとは思わない。
しかし、そのことについて、もっときちんと語る必要があると思う。
実は、ゆとり教育を推進した元文部官僚のT氏は、
ラ・サール中高出身である。
そして、著書の中で、「何で勉強しなければならないか。
わからずに、親に勉強させられた。
だから、子供たちには、無駄な勉強をさせたくないのだ」ということを、著書で書いておられた。
この思いの根底にも愛の思いがあるのかもしれない。
一種の優しさなのかもしれない。
しかし、これは、毒を含んだ優しさである。
この優しさを養分として成長すると人は枯れてしまう。
この教育のことを、「
ルサンチマン(うらみ)による教育」と
渡辺昇一氏は、以前英語教育の論争の中で
呼んでおられた。
いまのゆとり教育の中に、この「毒をふくんだ
やさしさ」があり、
そして、それが、結局、
ニートや
母原病の原因になっているように思う。
これからの子供は、今まで存在しなかった新しい世界を
生きなければならなくなる。
そして、その中を生き抜くタフさを身につけなくてはならない。
人生は、切り開くもの。
そう、厳しいものである。
たとえ、高学歴でも、親の思うような楽な人生など
おそらくおくることはできない。
子供のことを思うなら、社会の荒海の中を
漕ぎ出す力を与えてあげなくてはならない。
「勉強だけしていればほかはどうでもいい。
いい学校にいけば、いい人生をいくれる」という
考え方も極端。
そして、「勉強なんて必要ない。
努力なんかする必要はないのだ」という考え方も極端。
両方の極端には、幸福への道はないのだ。
「地獄への道は、善意で舗装されている」という
言葉がある。
周りの人が、いいよいいよと、温室で育てた子には、
地獄への道しかない事を、親も教師も教育に携わるもの
全員が、心に刻まなければならない。
「教育」とは、かくのごとく厳しく、
そして、かくのごとく、神聖な世界でもある。
「人を育てる」ということは、
聖なることであることを、もう一度認識すべきであろう。
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