ある日、足がちょっと痛いということが気がついた。
前の日に、あるところにけつまずいて、
結構深く、ざくっといったので、それが原因かなと
軽く思っていた。
とろが、痛みがぜんぜん、引かない。
それどころか、腫れがどんどんひどくなってきて、
二倍ぐらいになってきた。
これは、まずいと思ったが、
その日は、授業の穴を開けるわけにはいかないと、がんばった。
次の日は、日曜。
日曜診療してくれる病院にいって、抗生剤の点滴と
薬をもらって、「とりあえず、これで大丈夫でしょう」
といわれたのだが、
次の日、点滴を打ちにいくと、
「悪化している。このままだと、切らないといけないかも」
といわれた。
「点滴を、毎日四本ずつ打って、菌を抑えよう」ということに
なり、緊急入院。
これがこまった。
塾講師は、代わりがいないのだ。
自分しか自分のクラスの授業はできない。
あたりまえだが、こういうときに非常に困る。
教室長に電話して、とりあえず、入院の件を告げる。
すると「夏期講習までには直して戻ってくるように」とのこと。
確かに夏期講習で休むと目も当てられない。
しかし、実際には、この一週間の休みは、
他の教師に多大な負担をかけた。
いろいろ聞いてみると、教室長が、
他の科目をして埋めてくれたりしていたようで、
算数をしたり、古文の授業をしたり、
してくれていた。
本当にありがたいことだと思う。
塾講師が、やすむということは、
「誰かがその代わりに授業に入らないといけない」
ということである。
人員削減の波は、塾にも押し寄せており、
もともと、そんなに多くない人数で、
通常授業もまわしているのが普通である。
だから、今回の自分の休みの間中、
ほとんどの教師が、フルゴマ状態になっていたようだ。
本当にすまないと思っている。
しかし、これが、夏期講習とかだと、
その影響はさらに倍、いや三倍にも、四倍にもなる。
はっきりいって「夏は、休むな」が塾講師の宿命。
「倒れても、風邪を引いても、這ってでも来い」という
のが正直な状態である。
夏期講習は稼ぎ時であると共に、
塾講師にとって、一年の中で、一番疲労する。
夏期講習が終わったあとは、しばらくうつ状態になる。
何もする気が起きなくなるのだ。
多分、エネルギーをすべて発散してしまうのだろう。
塾講師とは、実に、非常にハードな職業なのである。
『伊雲の塾講日記』(ID:0000231728)
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