夏休みが近づいている。
昔から、受験は「夏休みで決まる」と言われる。
そして、そのとおりである。
しかし、実は、「夏休みで決まる」といわれるが、
正確には「夏休みで決まる」のではない。
「夏休みにどれだけ勉強を真剣にできたが」で決まるのである。
同じことだと思われるかもしれないが、ぜんぜん違う。
「受験勉強を夏休みから一生懸命しよう」と
思っている生徒が結構いるが、
しかし、この考え方は危険である。
人間は、そう簡単に変われない。
今まで、ちゃらんぽらんにやっていたやつが、
急に変わるはずがない。
「夏休みから、一生懸命にやっていこう」と思っている人は、
実は、本当に真剣に勉強をはじめるのは、夏明けになる。
大体、人間は本当に真剣になるには一定の時間がかかる。
受験のための勉強は、入試にだんだん近づくにつれ、
真剣になっていく。
しかし、今日からすべて変える、なんて芸当はできないのである。
さすれば、何が大事か。
夏休みという一番、勉強のできる時期を
最大限に生かすためには、どうするべきか。
答えはひとつである。
「夏休みに入った時には、エンジンが温まっていること」である。
最初に戻るが、実は大事なのは夏休みではないと言った理由が、
そこにある。
「よし、もう受験に向けて勉強するぞ」という気持ちになるのが、
夏休みでは遅いのである。
だから、この時期、6月から7月の夏休み前に、
「自分は、受験生なのだ」という自覚を持って、
勉強を始めなければならないのである。
そうやってやっと、夏に本気モードで勉強できる。
特に、部活で忙しい人は、最後の練習の時期だ。
しかし、この時期に、心の準備をしておかなくてはならない。
そう、大事なのは「レディネス」である。
本格的に勉強ができる状況にしておくこと。
これを夏休み前にしておかないとどうなるか。
「よし、そろそろ勉強するぞ!」と思っているうちに、
7月が過ぎる。
「まだ、夏休み大分あるし」と思っているうちに、お盆が来る。
そして、お盆が過ぎたあとに、焦り出す。
「夏が終わるよぉ!」っと。
この受験年度の夏は、本当に貴重なのだ。
それを、本当に生かすためには、夏休みが大事なのではない。
その前の時期、つまり、これからの一ヶ月間が大事なのである。
決して「夏から本気でやる」などと考えてはならない。
それは、夏を無駄に過ごすことを意味しているのだ。
『伊雲の塾講日記』(ID:0000231728)
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