実家に帰ってきてから、ずっと紅白を見続けているのだが、
正直にいって、昨年は美里がでるから、その前はユーミンその前は中島と
珍しく出る人たちを目当てに、見ていたというのが本音である。
今年も、再結成の「あみん」と槇原を目当てで見ていたのだが、
今年の紅白は一味違っていた。
その大きな力は司会の鶴瓶さんだと思う。
鶴瓶さんの司会を見ていると、
「ああこの人は、本当に歌を愛して、紅白を愛しているのだな」と
思わされた。
コブクロやささだまさしの紹介のときに、もらい泣きした人も多かったのではないだろうか。
「アイドル系」は別にして、歌に比重がかかっていて。
「歌番組」として、よかったと思う。
今までの司会は、「視聴率を上げるため」にいい紅白にしなければならない。
という、そういう感じがあったが、
鶴瓶さんの司会を見ると、「歌そのもにこれだけ力があるんだな」と思わされた。
しかし、最近、思うのは、やはり演歌勢の歌唱力の低下。
テクニックは確かにうまいが、心が伝わってこない。
むしろ、コブクロなどの若いメンバーのほうが、歌に力があった。
ラジオから聞こえてきても、おそらく、聞かせてしまう力があった。
そういう意味では、ベテランのひとの方が、「うまへた」になっている気がする。
紅白が輝いていたころ、小学生の自分にとっても、演歌も十分魅力的だった。
しかし、今の子供たちは、演歌に魅力を感じるのだろうか。
それは、演歌が悪いのではなく、
演歌を歌う人たちが歌に対する真摯な思いを
失っているからではないのかと思わされる。
今回の紅白は、本当によかったと思う。
紅白を見ながら涙ぐんだのは、久しぶりである。
辛島美登里が、「サイレント・イブ」を歌うときは、今でも緊張するといっていた。
「まっしろな」という部分が、ちゃんと歌えるか。
歌えないときは、自分の心が、この歌を歌うに値しないほど、
純粋じゃなくなったのではないかと思うらしい。
正直、そういう風に思ってほしい出演者もいたと思う。
紅白のこれからを担っているのは、
そういう歌に対する真摯な態度なのではないかと思う。
鶴瓶さんに本当に感謝したいと思う。
「スジナシ」も、すごかったけど、この人すごいなぁ。
『伊雲の塾講日記』(ID:0000231728)
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